実際の被災の体験談は本当に役に立ちます

日建設計有志が作成した冊子「防災ヒントブック」の表紙

熊本地震1周年を回顧する西日本新聞の記事(https://www.nishinippon.co.jp/feature/life_topics/article/320321)で、設計会社の日建設計社員有志でつくるボランティア部が、現地でのボランティア活動の傍ら被災者約40人の話を集め、漫画やイラストを使ってまとめた冊子「熊本地震の体験談から学ぶ防災ヒントブック」のことをはじめて知りました。

昨年10月に開かれた熊本地震からの復興イベント「オールクマモト GACHI スペシャル in 熊本城」の会場にて、この冊子は配布されたのだそうです。

企画・制作は、日建設計の社内クラブ「ボランティア部」。東日本大震災後に設立されたクラブなのだそうです。これまで仮設住宅の断熱対策や、「逃げ地図」開発・ワークショップなど、各地で、まちづくりや建築の専門知識をいかした支援活動を行ってきたのだそうです。

この冊子のpdfデータを http://www.nikken.jp/ja/dbook/hintbook/book.pdf  からダウンロードしてみました。

ここに収録されている体験談の中には「本当に必要だったもの」に関するものもあります。

「本当に必要だったもの」にはスニーカーや、懐中電灯とその電池、簡易トイレなどが含まれています。「メガネは再入手できるまで時間がかかった」という声は、生々しいですね。

特に興味深かったのはラップがこのリストに含まれていることでした。「水が貴重なので食器にかぶせて使用し、使い捨てできた」というコメントが付いています。

「防災用品」「防災グッズ」という時に、一般的にはラップなんか含まれていません。

本サイトの防災グッズの欄にも、今後はこの冊子で取り上げられたものを掲載していくようにしようと思いました。

みなさんも、この冊子をダウンロードして読んでみてはいかがですか?

http://www.nikken.jp/ja/dbook/hintbook/book.pdf

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