2018/06/19 ブロック塀は本当に危ない

2018年6月18日、大阪北部で大きな地震がありました。マグニチュード6.1、最大震度が6弱、というものでした。
この地震で亡くなった方はこの原稿を書いている2018年6月19日朝10時現在4名です。この中に、倒れてきたブロック塀の下敷きになって亡くなった小学生がいました。このブロック塀は、通っていた小学校のものでした。本当にいたましい出来事です。心からお悔やみを申し上げます。

地震はいつ起きるかわかりません。大雨による洪水ならば「今日は洪水が起きそうだから外出は控えよう」などと考えることもできるのですが、地震ではそういうわけにはいきません。でも、普段からの心構えは重要ですね。日本では、地震はいつか必ず必ず起きるものです。

今回倒れたブロック塀は本当に危険です。
1978年に起きた宮城県沖地震で犠牲となった28人のうち、ブロック塀や石塀、門柱の倒壊による死者は18人だったことを教訓に、建築基準法の耐震基準が改正され、この地震から3年経った1981年6月1日以後に建てられたブロック塀はより強化された基準のもとに建てられています。
しかし、この法改正の前に建てられた古いブロック塀がそのまま残っている場合は、耐震性が弱いままです。
福岡大の古賀一八教授が、熊本地震後に益城町内のブロック塀258か所を調査したところ、基準を満たさない塀は全体の89.1%にあたる230か所にものぼっていたのだそうです。 https://www.asahi.com/articles/ASL6L7DLPL6LUTIL06T.html

東京都内のブロック塀が表示されている地図があります。昭文社の『帰宅支援マップ首都圏版』です。

この地図の本来の使い方は、徒歩で帰宅しないといけなくなったときです。

東京都では「帰宅支援対象道路」というのを指定しています。
http://map.bousai.metro.tokyo.jp/kitaku_sien_road.html
これは、第一京浜、第二京浜、中原街道、玉川通り(国道246号線)など16の道です。この沿線では、都立学校、集配郵便局、ガソリンスタンド、コンビニなどを「帰宅支援ステーション」としてバスや電車の運行状況などの情報提供を行ったり、水やトイレを提供したりしてくれます。ですから、帰宅する際にはこのような道を使ったほうが良いと思われます。近いからと言って住宅街を通り抜けようとすると、ブロック塀が倒壊していたり、自動販売機が倒れて道を塞いでいたり、ガラスや瓦礫が飛び散っていたりする可能性があります。こういった危険な場所を通らなくても良いように使うものなのです。これがあると、危険なブロック塀を事前に知っておくことができますね。

実は、400円の有料アプリもあるのですが、是非とも紙の地図の購入をおすすめします。帰宅時は災害発生から2日とか3日とか経過していて、スマートフォンの充電がその時まで持っているかどうかわからないし、携帯キャリアの基地局も壊れているかもしれないからです。緊急時には、デジタルに頼らず、アナログな手段が有効です。

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アプリ iOS版 400円(2018年6月19日現在)

アプリ Android版 400円(2018年6月19日現在)

職場には、ぜひとも一冊用意しておきたいものですね。
この他に、職場においておきたいものは、このページでご紹介しています。http://risk.tokyo/emergencygoods/workplace/

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