6. 風に強いカセット・コンロは本当に風に強いのか?

防災グッズの本を読むとよく出てくるのが「災害時には電気もガスもストップするので、カセット・コンロが便利」ということです。これは本当で、今回の被災疑似体験でも、もっとも活躍したのがカセット・コンロでした。何か食べたくなる度に活躍しました。

でも、実際の被災時には建物が壊れて、窓なども壊れてしまい、吹きっさらしの場所で何か食べなければならないシーンもありそうです。

そこで「risk.tokyo(リスク東京)」では、風に強いと言われているカセット・コンロ、イワタニの「風まる」を試してみました。

イワタニ 【風に強い -ウィンドブレイクこんろ-】 カセットフー 風まる ブローケース入り CB-KZ-1-A

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この「風まる」は、黒いプラスチックのケース入りです。これだけで「他のカセット・コンロとはちがうんだ」と主張しています。

火力は3.5kWで通常のコンロの2.9kWなどと比べても強いです。

でもやはり風には強い。鍋をかけて扇風機の風をすぐヨコから思い切り当ててみましたが、全然問題なく作動しました。

ビデオをご覧ください。

通常時に部屋の中で使っても全く問題ないので、ほんの少し割高ですが、こういうコンロを用意しておけば安心ですね。

3日間の被災擬似体験をやってみて

さて、今回の3日間の被災疑似体験合宿。電気もガスも水道もない設定で一番困ったのは電気でした。

水はしっかり準備してあったので、お風呂に入れないということ以外困ったことはありませんでした。トイレも何とかなったしね。

食べ物も同じ。でも、災害用に特別な備蓄食を用意していく必要があるのは職場などだけで、一般家庭では、カップ麺とか、レトルト食品とか缶詰など、普段使っているものを合計で3食×7日分がいつでも残っているように置いておく「ローリング・ストック」が一番良いと感じました。災害時にも、いつもと同じものを食べているだけで安心できるという気持ちがよくわかりました。

でも、電気は別でした。電気がなくて一番困ったのはスマートフォンやパソコンが十分に使えなかったことです。災害時には、いつもにも増して情報が欲しいものです。電池式や手回しで自分で発電できるラジオなんかもあるので、マスメディアの情報は少しは入るかもしれませんが、マスメディアの情報は広域のもの。東京なら、東京の放送局が関東全域をカバーしていますから、当然関東全域の情報を順番に伝えることになります。でも実際に被災した場合には遠い千葉や神奈川の情報は多分どうでもよくって、自分の身の回りの情報が早く正確に知りたくなるのではないかと思います。モバイル・バッテリーの、なるべく大型のものを用意してこれを常にフル充電しておく、というのはいつ深刻な災害が来るかわからない東京には基本的な心得ですが、とてもモバイル・バッテリーでは足りませんでした。

今回「どうしても欲しくなったもの」ナンバーワンは、カセット・ガスで動く発電機でした。

ホンダ エネポ EU9iGB

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  1. 災害疑似体験を3日間やってみた
  2. 停電の時、電気はどうすればいいのだ?
  3. 暗い夜に市販の電池式などのランタンは十分明るいのか?
  4. 災害時用のトイレは使いものになるのか?
  5. 防災用備蓄食はうまいのか?
  6. 風に強いカセット・コンロは本当に風に強いのか?

 

 

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