平日なら1日8時間、残業が多い人なら10時間以上を過ごすのが職場です。職場に置いておくべきものは14個。

2011年の東日本大震災のときに東京にいた人にはまだ鮮烈な記憶として残っていると思うのですが、あの日は首都圏の帰宅困難者は東京都で約352万人、神奈川県で約67万人、千葉県で約52万人、埼玉県で約33万人、茨城県で南部を中心に約10万人、首都圏で合計515万人もいたのです。

(東京都帰宅困難者実施計画より)
http://www.bousai.metro.tokyo.jp/kitaku_portal/1000050/1005238.html

これを受けて各自治体は条例を定めています。たとえば港区では「港区防災対策基本条例」を定めています。

https://www.city.minato.tokyo.jp/bousai/bosai-anzen/bosai/kihonjore.html

これによると、港区は事業者に震災直後に従業員を自社に待機させることを求め、従業員が3日間施設内に留まるために必要となる3日分の物資を備蓄するように求めています。

同様の条例は各区で制定されているので、会社に留め置かれている間は会社頼みとすることに決めて、待機後、自宅に戻るためのものは会社のロッカーなどに置いておきましょう。

 

1.       (災害時帰宅用)防災リュック

アイリスオーヤマ 避難グッズ 避難リュック 19点セット 【保存食・水入り】 HRS-19S

職場に必要な非常持出用のリュックは、歩いて帰宅するためのものです。災害時の徒歩での所要時間は通常の2倍にも3倍にもなります。道路にはビルから飛び散ったガラスが飛んできていたり、瓦礫がそのまま残っていたり、通りたい道が封鎖されていたりするからです。

このために必要なものを自分でリストしてリュックを買ってきてこれに詰めても良いのですが、まずはこのように「防災リュック」として売られているものを購入して、さらに自分で必要と思うものを追加していく方法が良いと思います。

これに入っているのは以下のもの。

1.スマートフォン対応ラジオライト
2.軍手
3.レインコート
4.ブルーシート携帯
5.防災ずきん
6.マスク7枚入
7.除菌ウェットティッシュ
8.からだふき
9.携帯トイレセット
10.アルコールハンドジェル
11.ティッシュ
12.歯みがきセット
13.毛布
14.エア枕
15.ウォータータンク10L
16.ゴミ袋
17.リュック
18.ご飯
19.飲料水

ヘルメットやシューズなど、この後に紹介するもので含まれていないものが多数あります。逆にウォータータンクのように、帰宅目的なら必ずしも必要でないものも含まれています。あくまで基本セットと考え、アレンジして使いましょう。

Amazonで買う 9,380円 (2021年8月17日現在)

2. ヘルメット

ホームクオリティ 国家検定品ヘルメット アメリカンタイプ SS-100型AJZ

ヘルメットは、会社で用意してくれている所も多いようです。

このヘルメットは、帰宅の長時間の使用を考えて選びました。他のホーム・クオリティのヘルメットと比べて、抜群のフィット感と装着のしやすさをもつヘルメットです。かぶっても違和感が少ないヘルメットです。

Amazonで買う 1,780円(2021年8月17日現在)

3. シューズ

災害時帰宅においてはシューズが非常に重要です。

路面に瓦礫が散乱し、ビルの窓ガラスが落ちている状況でも歩けるものを選びましょう。そうなると、尖った岩場を歩きまくるトレッキング・シューズなどがベスト・チョイスだと思います。

(メンズ) コロンビア ミスティトレイル ロウオムニテックワイド メンズ

PayPayモールで買う 8,138円(2020年1月21日の価格)

本製品はコロンビアスポーツウェアのローカットのトレッキング・ブーツです。スニーカーのような形状は、普段山用の靴を履いていない人に向くと思います。

色は写真のオレンジ色のほか、ブルーや黒もありますが、災害時の自宅への帰宅ということを考えると、色は少しでも目立つものの方がいいと思います。

シューズは、本当に好みの別れるところですから、本ウェブサイトで特定の推薦はしません。

是非、コロンビアスポーツウェアのウェブサイトに行ってみて良いシューズを見つけてください。

また、購入したら時々は通勤の際に履いてならしていってください。災害時にいきなりこれを履いていきなり何十キロも歩くというのは無謀ですから。

4. ヘッドランプ

Energizer ヘッドライト HDL250ブラック

Energizer ヘッドライト HDL250ブラック

乾電池で有名なEnergizerのヘッドライトです。

夜間の帰宅路や停電して真っ暗になったビル内でも両手が使えるようにするために、手で持つ懐中電灯ではなくてヘッドライトを用意しましょう。

単4形乾電池×3本で50時間の使用に耐える製品で、明るさも250ルーメンと他製品と比較して際立って明るくなっています。ちなみにEnergizerのヘッドライトのラインナップはこの250ルーメンが最も明るく、30ルーメンから80、150、200ルーメンの商品を選ぶこともできます。

Amazonで買う 2,800円(2021年8月17日現在)

5. 革製の手袋

おたふく 豚革補強アテ革付マジック L R24R

手を守りながら作業をするのは普段なら軍手です。しかし、ガラスが割れて飛び散っていたり、瓦礫が飛び交っていたりする災害時は布製ではなくて革製の手袋が望ましいです。

革製の作業用手袋が手頃な値段で数多く販売されていますから、手に合うものを選びましょう。

Amazonで買う 686円(2021年8月17日現在)

6. 帰宅支援マップ

昭文社 帰宅支援マップ 首都圏版


職場で2日とか3日とか一時待機をした後は、自宅に帰ることになります。この際、帰り道の道路の地図があることは重要です。

東京都では「帰宅支援対象道路」というのを指定しています。

http://map.bousai.metro.tokyo.jp/kitaku_sien_road.html

これは、第一京浜、第二京浜、中原街道、玉川通り(国道246号線)など16の道です。この沿線では、都立学校、集配郵便局、ガソリンスタンド、コンビニなどを「帰宅支援ステーション」としてバスや電車の運行状況などの情報提供を行ったり、水やトイレを提供したりしてくれます。ですから、帰宅する際にはこのような道を使ったほうが良いと思われます。近いからと言って住宅街を通り抜けようとすると、ブロック塀が倒壊していたり、自動販売機が倒れて道を塞いでいたり、ガラスや瓦礫が飛び散っていたりする可能性があります。

この際に、このような地図が有効なのです。これは避難所や道路単位で危険な場所を教えてくれる地図で、図の中に帰宅支援ステーションの在り処などが記載されているだけでなくて、「危険:頭上高架が走る」とか「危険:ガラス」などと、徒歩ルートの危険箇所もしてきてくれています。

実は、400円の有料アプリもあるのですが、是非とも紙の地図の購入をおすすめします。

Amazonで買う 1,630円(2021年8月17日現在)

帰宅時は災害発生から2日とか3日とか経過していて、スマートフォンの充電がその時まで持っているかどうかわからないし、携帯キャリアの基地局も壊れているかもしれないからです。緊急時には、デジタルに頼らず、アナログな手段が有効です。

アプリ iOS版 

アプリ Android版 

7. 電池/手巻き発電式ラジオ

電池/手巻き発電式ラジオ パナソニック RF-TJ20

災害時には情報が一番。そのなかでもラジオは災害時に非常に頼りになるものです。自分がいる場所のそばの情報はコミュニティFMで、自宅付近の情報はNHKを中心としたラジオ放送でつかみます。

スマートフォンが生きていれば、NHKや民放はアプリで聞くこともできます。

<NHKのアプリ:らじる★らじる>(無料)

アプリ iOS版 

アプリ Android版 

<民放のアプリ:Radiko>(無料)(有料版にアップグレードすると、今いる地域以外の放送も聞くことができる)

アプリ iOS版 

アプリ Android版 

しかし、アプリではスマートフォンの充電が終了した時に使えなくなってしまいます。スマートフォンの電池はもっと他にも使いたいものです。

また、「らじる★らじる」「Radiko」ではコミュニティFMは聞くことができません。自分が今いる場所の近辺の情報はコミュニティFMで、地域全体のことや気になる自宅付近の情報は放送局で、というのが有効です。

このパナソニックのラジオは、単4形乾電池×3本で使えるほか、手回しで充電もできるので、停電になっても使えます。

Amazonで買う 4,273円(2021年8月17日現在)

8. 大容量モバイル・バッテリー

さて、ここからは電池の話です。

災害時に何がほしいかというと情報です。スマートフォン世代の皆さんは、情報収集の最初の手段はおそらくスマートフォンでしょう。

スマートフォンは、携帯電話キャリアの基地局と接続するのですが、この基地局には緊急用の電源が設置されています。この電源は、障害発生後24時間は生きますから、24時間はスマートフォンも使えるでしょう。電話の通話は輻輳を防ぐために通話制限がかけられますから、使えるのはパケット通信が中心となります。それでも、もし職場が停電していれば、あっという間に充電はカラになってしまいます。

いつ災害が起こっても大丈夫なように、常に大容量のバッテリーをフル充電にしておきましょう。

cheero Power Plus 5 Premium 20000mAh with Power Delivery 60W (Black)

cheero Power Plus 5 Premium 20000mAh with Power Delivery 60W (Black)

USB出力が2つ以上あり、容量は200000mAh以上のものがおすすめです。このcheeroの製品は、USBはUSB-Cが2口、USB-Aが1口の合計3口あり、この3口から同時に3台の機器の充電が可能。容量は200000mAhで、iPhone 11 なら約4.5回充電が可能です。 

Amazonで買う 6,480円(2021年8月17日現在)

9. モバイル・バッテリー(パソコン用)

スマートフォンの他にコンピューターも使えれば、情報収集は万全です。
「お持ちの機種の型番 モバイルバッテリー」で検索してみてください。

10. 常備薬用くすりケース

薬ケース 1週間分

携帯くすりケース

持病のある人は医師にお願いして、薬を職場に最低1週間分、自宅に1週間分は保持したいものです。この間家に帰れなくても心配ないようにしたいものです。

Amazonで買う  430円(2021年8月17日現在)

11. 救急応急セット

非常用、防災用、救急箱セット


これは個人ではなくて会社に言って買ってもらったほうがいいかもしれません。

職場にも救急箱はあると思うのですが、中身は風邪薬とか頭痛薬とか、災害の時に役に立たないものばかりではありませんか?

この救急箱は約20人規模用で、以下のものが入っています。

  1. 三角巾(8枚)
  2. 脱脂綿【20枚入り】(3個)
  3. ガーゼ(6枚)
  4. 伸縮包帯(6巻)
  5. 清浄棉【50包入】(1箱)
  6. 綿棒[200本入](1個)
  7. 絆創膏[Mサイズ10枚、Sサイズ8枚](3箱)
  8. 絆創膏[Lサイズ14枚](1箱)
  9. 消毒液(1本)
  10. 体温計(1個)
  11. ハサミ(1本)
  12. 刺抜き[大/小](1組)
  13. ピンセット(1本)
  14. 携帯用浄水器(1個)
  15. 収納ケース(1箱)

これだけあれば安心です。

一時待機が終わって、徒歩で帰宅する際には、みんなで中身を分けて持ち帰ってもいいかもしれません。

非常用、防災用、救急箱セット【20人用】

Amazonで買う 34,866円(2021年8月17日現在)

約15~20人規模用、約50人規模用もあります。

非常用、防災用、救急箱セット【50人用】

Amazonで買う 70,950円(2021年8月17日現在)

12. 携帯用非常食

災害時帰宅の際のエネルギー。温めなくても食べられるものを常時用意しておきましょう。賞味期限が終わる前に職場で時々食べて、常に3食〜5食分はキープしておきましょう。

大塚製薬 カロリーメイト ロングライフ3年・長期保存非常食・チョコレート味
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Amazonで買う 1,120円(2021年8月17日現在)

inゼリー エネルギー マスカット味 180g×6個

inゼリー エネルギー マスカット味

Amazonで買う 1,098円(2021年8月17日現在)

 

大塚製薬 ソイジョイ ストロベリー 30g×12個

大塚製薬 ソイジョイ ストロベリー

Amazonで買う 1,258円(2021年8月17日現在)

 

13. 飲料水(500mlペットボトル2本)

クリスタルガイザー 500mlペットボトル

500mlペットボトルの飲料水を2本用意しましょう。飲用ばかりでなく、負傷時などの処置でも使えるように常温で保存できる、普通の飲料水がベストです。

Amazonで買う 2,400円(2021年8月17日現在)

14. LEDランタン

ジェントス LEDランタン エクスプローラー プロフェッショナル


災害が起これば必ず電気は止まるものと思いましょう。この電池式のLEDランタンは、広い範囲を照らすことができ、点灯時間は72時間(Highモード)/ 144時間(Ecoモード)です。Highモードで280ルーメンということですから、白熱電灯で例えると25Wくらいの明るさです。

Amazonで買う 4,700円(2021年8月17日現在)

単1形アルカリ電池×3本を使用します。

乾電池も合わせて買っておきましょう。

パナソニック 単1形アルカリ乾電池 6本パック

パナソニック 単1形アルカリ乾電池 6本パック

Amazonで買う 878円(2021年8月17日現在)

◆その他:生理用品(女性)